湯を沸かすほどの熱い愛

少し前ですが「湯を沸かすほどの熱い愛」伏見ミリオン座で観てきました。

 

レビューを読むと賛否両論ですが、私はとても良かったし、後半はもうダメだとハンカチを握りしめていました。

 

宮沢りえはもう、この人はなんでしょう!

いつまでもこの人には光が当たり続けている…

この人に言葉をかけられたい、抱擁されたい、周囲の人々はみんなこの人に惹きつけられて何かをしてあげたくなる…

 

母親に捨てられたという大きな不幸を抱えた女が三人、そして家族を捨てて蒸発した夫。何も知らない人から見ればきっと普通の夫婦と姉妹の4人家族に見える。

現実離れした設定にも思えるけれど、本当の家族だってどこかにそういう秘密があったりする。だから家族のことは難しい。

決定的に不幸な場面をいくつも描きながらも、映画を見た後味は驚くほど爽やかで、大きな愛に触れた幸福感に包まれました。

 

「湯気のごとく、店主が蒸発しました。当分の間、お湯は沸きません。」

この張り紙の言葉も秀逸!台詞の言葉選びもとても良かったのも印象的でした。

きのこ帝国の歌も良かったなあ。。

 

 

三重県に来てから近所にミニシアターがなく、イオンやアピタといった大きな映画館でばかり映画を観ていました。もちろんその中にもいくつか良かったという映画はあったんですが、でもやっぱりミニシアターはいい!自分のツボに近い映画はミニシアターのほうが断然多い!とミリオン座の雰囲気の良さにも大変気を良くして帰ってきたのでした。